編入試体験談(前半戦)

お久しぶりです.受験勉強してました.2014年編入実施2015年入学勢です.

東大落ちて,その後阪大基礎工学部に受かりました.いろいろ書きます.適当に思い出して書いてるので,いろいろ時系列とかちょっと間違えてるかもしれません.何かあったら指摘してください.

リンク:使った参考書とか

受験勉強はじめる前のスペック

物理はほぼできなかった.5年5月時点で,斜面転がり落ちる物体(摩擦有り)の運動方程式が立てれなかった(力学壊滅的だった).電磁気は4年次の授業真面目に受けてたので,基本的な問題は解けていたが,本質的に理解できていたかというと怪しかった.熱力学は全く知らなかった.PV=nRTよく知らなかった.

数学は好きだけど出来ないみたいな感じだった.ただ,本質的かつ感覚的な理解を低学年の頃から心がけていた.

英語はTOEIC580点くらい(4年の中頃に受けたやつ,当時は俺の実力はこんなもんじゃないと思っていたけど,よく考えるとむしろ分不相応なくらいの点数だった.ろくに勉強していなかったために超基本単語等がひたすら欠落していた.)

そういや,最後の1月に寝ぼけながら受けたTOEICは510点だった(70点も下がってた).


2年のとき(残念エピソード)

将来,阪大に行こうと思って,たくさん参考書(徹底研究・演習,物理のエッセンス等)を買いました.

しかし,届いたはいいものの,一瞬見ただけでお蔵入りしていました.

5年直前3月春

御蔵入りしている徹底シリーズを取り出しました.

3月に,2日くらいかけて徹底演習線形代数のケーリーハミルトンの応用とかその辺をやりました.

それでも十分勉強したつもりでした.それだけだったのに集中的に合計24時間くらいやったからいいだろうと思っていました.毎日数学の研究室で勉強をだらだらしていました.あまり記憶に残っていないレベルにしかやっていませんでした.

5年4月初頭 エスパーコンテスト企画勃発

ヘラヘラしていたので,少しくらいやっても編入には影響でないだろうという気持ちになりました.全然解けないのにね.

4月 5年なりたての頃

会津大学受けようかなあと少し思っていたんだけれど,なんか入学手続きが異様に早いっぽかったのでテンションが下がってしまい,代わりに東大を受けるとかいう発想に至った.まあ6月にあるし,練習になるだろうみたいな気持ちで書いて提出したら,担任がドン引きしていた(実力を加味した上での選択なんやね?みたいな).

4月半ば

受ける大学がほぼ確定した.東大計数工学科,阪大基礎工学部ソフトウェア科学コース,阪大工学部のどこかの3つ.物理に手を出すかな~俺もな~とか思っていた.数学はなんか割と適当に範囲を拾い尽くした気分になってた(実際はほとんど問題解くのすっ飛ばしてできた気分になってただけ)

4月末

東大の過去問を見て,物理が全く解けないことに気づく.というより物理のエッセンス(力学・波動)の1番とかですら解けないことに気づく.ヤバイ.ヤバすぎるのでツイッター禁止して,物理廃人しようとする.熱力学とか電磁気の黄色い本をたくさん買う.ビジュアルアプローチ力学というのを一応ひと通りやる,難しい.

5月 ゴールデンウィーク直前

物理のエッセンス買ったことを忘れていて,a_kawashiroくん(JOIの知り合い)が参考書を少しくれたときにもらった中古エッセンスで勉強していた.意外に全然解けない.ビジュアルアプローチ力学難しい.

5月 ゴールデンウィーク中~ゴールデンウィーク明け ウイルス感染

病に侵される.死にそう.口内炎が無限に出来,生きた心地がしない.学校行けない.休む.

5月 ゴールデンウィーク終了 ウイルス感染潜伏期間自宅療養

出席停止もらったので,平日を数日ゴールデンウィーク代わりにする.エッセンスの力学範囲を仕上げる.この頃買った「大矢復 図解英語構文講義の実況中継」みたいなのを3日くらいで読み終える.

5月中頃

速読英単語のReadingを1日10文ずつくらいやる.割とすぐ飽きる.

電磁気学に手を出す.えっ電気鏡像(球)とか分からん.マクスウェルとかやりたくない.簡単な問題の復習しようみたいな気持ちで解いていった.ビオ・サバールとかアンペールとかソレノイドとか.それでも,イマイチ解けてる気がしなかった.

この間,tacosufestivalにいくつか数学の問題を質問されるがあまり解けないことが分かる.しかも解けないの,覚えてないからでなく,やってないからだった.絶望.

5月末

この頃に,全く英語やってないけど,読解もリスニングもできるし,英作文だけだ!とか思ってドラゴンイングリッシュと工業英語ハンドブックによる英作文を並列でやる.電磁気ひと通りやった気分になるので,黄色い本の熱力に手を出す.なんかつまんねえなと思いながら熱伝導方程式をやっていた.カルノーサイクルよく分からんとか思いながらやってた.エントロピーとかさらに分からん.

6月初頭

あまりにもよく分からなくてヤバイので物理のエッセンス(熱力学)をすることにした.30問くらいを頑張って理解して,1日で終わらせる.うんなるほど,よく分かった.もっかい黄色い本をやると頭に入る(入ったと思っていた).

6月途中

工業英語ハンドブックを無限にやり続ける.和文→英訳ぼちぼちできるようになる.

あと,速読英単語のReadingを相変わらず残ったとこやる.

物理の森とかいうのを解く.1番から完答できない.というか完答できる問題がひとつもない.絶望だ.

そういや現代物理出たら嫌だなーと思って,波動が出たら捨てるとして,とりあえず,量子力学の井戸型ポテンシャルの問題だけ解けるようにしておいた.

6月東大試験直前

抜け毛が増える.数学やばいことに気づく.微分方程式が不十分(積分因子を用いた解法とか,ロンスキアン使うやつとか)なので,drafearに「明解演習 微分積分」を貸してもらって,1日で微分方程式の範囲をひと通りやる.

6月東大試験前日

JAPLJとli_sakuとゲーセンに行く.DDRをして過ごす.冷静に考えて何やってだ感.

寝る前に,少し英作文の練習をする.自分の意見を述べよが今年も出たら嫌なので,「It is true that ..., but ~」みたいな言い回しで字数を稼ぐことを学ぶ.付け焼き刃すぎる.

6月東大試験当日

li_sakuと会場に行く.同じ学校の子が居る,トイレ行くついでに話したりする.

hyksmくんとかもいる.久しぶりィ.


試験始まる.

英語

第一印象:オッ,簡素ゥ!

リスニング:聞き取って聞こえた単語の穴埋めと,T/Fクエスチョン.割と聞き取れた気分に勝手になっていた.

英文全和訳:練習ほとんどしたことないけどまあいけるっしょと思ったが,めっちゃ時間がかかり,最後の段落を捨てる.

英文読解:よくわからないし,最高に手応えがない.

和文英訳:残り40分でこれと自由英作文が残ってて慌ててしまって,全然できない.いつもの30%くらいの表現しか出てこない.適当な単語を並べるだけになってしまった記憶がある.実際どうだったんだろう.

自由英作文:自然科学の発展で使われてきた人間の「勘」とはなにか.senseという単語すら出てこないパニくりよう,one's feelingとかいう意味不明な表現を用い,0点不可避.コンピューターが高度に進化しているが,「勘」がこれから必要かどうかについては,「自然法則の一部がコンピューターシミュレーションによって発見されているので,必要ないと思う」みたいな文章を残りの8分で,崩壊した英語で書いた.つらすぎた.

終わった直後に同じ学校の子と話すと,「英語はいけんねんけどなあ」って言ってて絶望する.

数学

第一印象:全完行けるかも

1問目:微分方程式 ちょうど自分がやった範囲だった.のにも関わらず自分がやったことあるからか,議論をかなり雑にしてしまい,挙句の果てに間違えまくるという救いがない感じ.

2問目:確率 なんか簡単そうだったのに少し書いて放置してた.最後にあわてていくつか解いた.

3問目:サイクロイド 最後の問題を思考せずになぜか残し次の問題へ

4問目:複素積分 実際に実積分求めるときに計算をミスりまくりオジャン

5問目:行列.やるだけ極まっていた.なぜか最後の問題を思考せず放置

完全にやらかした.アホでしょ俺は.試験中30分悪い方向に時間勘違いしていることに途中で気付きかなり慌ててしまった.

物理

数学と英語あまりにやらかしてしまったため,試験の最初20分くらいずっと放心状態で問題を眺めてしまう.

力学:

(1)が物理の授業でやったことのある衝突した時の角度を求めるような

(2)は変なので,考える気が起きなかった

(3)は,球の慣性モーメントだった.慣性モーメントの計算は慣れていたので丁寧にやった.

(4)以降は,ただの滑りがある球の転がりだったのに,滑りがある場合の例題を解いたことがなかったので分からないとかいう絶望的な状況だった.

電磁気学:

E,ρ(抵抗率),j?とかの関係(忘れた)

同軸円筒導体の電圧とか電位とか静電容量とか抵抗とかいろいろ.

割と最後の問題を放置した以外は解けた気分になってた.

統計力学とか色々:

まさかの,ストーリー仕立て.熱力とか

普通に光子の運動を分子運動論でやる.分子運動論をほとんどやってなかったので死んだ.高校範囲なのに,高校範囲なのに,アホでしょ(2Lの長さを往復するとかそういうのくらいしか書けなかった).

あと熱力学的関数の関係の証明,胡散臭い方法しか知らなかったために,おもいっきり誤答する.

終わった後の手応え

英語6割無いくらい

数学6.5割くらい

物理4割くらい

ああもう落ちたなという気分だった.

試験後

JOIer(japlj,omeometo,snuke,li_saku,hyksm)と飯を食う.

僕はこんなもんかと思う放心状態でずっとフラフラしていた.おみやげ買うのとか付き合わせてしまった.ありがとう.

試験帰り

新幹線で本当に辛い気持ちになりながら,後輩のために試験の問題再現を書いていた.

帰宅

実際出来ないのに英語をできると思ってやってなかったこと,物理をかなり適当にやって,結局理解できてない自分の情けなさに,大泣きした.あんだけ学校休んでたのにね.

結果発表

東京大学計数工学科 不合格でした.

[この一件で分かったこと]

・数学割と穴だらけ

・英語をテキパキ解く練習ができてない

・物理が"全く"できていない.やっても忘れている.復習をしないでできるようになるのは不可能だと知った.

・読破できた本が恐らく1冊程しかない.

後半戦

編入試体験談(後半戦) - kyuridenamidaのチラ裏